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心の実家



小説『人生とドラマ』
冬の夜は、とても静かだった。 子どもたちが眠りについたあと、 わたしは台所の片付けを終え、 湯気の立つお茶を運んで、 リビングのソファにそっと腰を下ろす。 時計は、まもなく夜の11時を告げようとしていた。 それが、わたしにとっての“物語の始まり”だった。 テレビをつける。...

Reiko
5月9日


世界にたった一つの、最高のコンビ
春のはじまりを告げる風みたいに、 彼女が現れると、空気がふっと和らぐ。 わたしの妹は、そういう人だった。 子どもの頃から、誰からも好かれた。 いつも友達に囲まれて、何でもできて、よく笑う。 言ってしまえば、“人気者”という言葉そのものだった。 わたしは、その反対。...

Reiko
5月2日
愛のかたちはひとつじゃない
中学・高校と、恋人はいなかった。 でもなぜか、わたしの元にはいつも恋の相談が集まってきた。 彼氏がいる友人たちが、 「ねえ、どうしたらいいと思う?」と真剣な顔で尋ねてくる。 「わたし、彼氏いないよ?恋したことないよ?」 そう答えても、彼女たちは何度でも戻ってきた。...

Reiko
4月23日
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