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心の実家



小説『わたしの夏休み』
夏の匂いがすると、胸の奥で何かがざわめく。 海の潮風、線香花火の儚い光、濡れた髪に感じる夕暮れの涼しさ。 わたしはずっと、この季節と共に生きてきた。 結婚するまでは、夏といえば海だった。 父が運転する車の窓から吹き込む潮風。...

Reiko
8月17日


小説『すみっこぐらしの教室から』
教室のすみっこには、 誰も気づかないけれど、確かに「わたし」がいた。 小学校2年生のあの日から、 一分一秒も気を抜けない毎日が始まった。 汚い、嫌い、逃げられる。 そんな言葉が、 顔も名前も覚えていない誰かから、 毎日、毎日、降りかかってきた。 わたしは、幽霊みたいだった。...

Reiko
7月23日


小説『レッド』
赤に守られ、赤に導かれて生きる物語。 子どもの頃、わたしはいつも「ピンク」が欲しかった。 妹と一緒に、おみやげを楽しみに待つわたしたち姉妹。 父や母が仕事から帰ってくるたびに持ってきてくれるのは、ピンクとレッドの2つのアイテムだった。...

Reiko
7月16日
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