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愛のかたちはひとつじゃない

  • 執筆者の写真: Reiko
    Reiko
  • 4月23日
  • 読了時間: 2分

更新日:5月14日


中学・高校と、恋人はいなかった。

でもなぜか、わたしの元にはいつも恋の相談が集まってきた。



彼氏がいる友人たちが、


「ねえ、どうしたらいいと思う?」と真剣な顔で尋ねてくる。

「わたし、彼氏いないよ?恋したことないよ?」


そう答えても、彼女たちは何度でも戻ってきた。



ある子は、同時に5人の男性から告白されていて、2人と付き合っていた。

またある子は、すぐに相手を好きになってしまうタイプだった。

それぞれが、それぞれの恋の悩みを抱えていた。



わたしは、恋愛を語れるほどの経験なんてなかった。

だから、せめて“本気で応えたい”と思った。


気づけば、「恋愛専科」という漫画を読みあさり、

愛についての医学書や心理学の専門書を、7冊も読んでいた。



わたしは、恋を勉強し始めた。

恋愛を知るために。

目の前の誰かを、本気で幸せに導くために。



そして数年後。


「誰か、いい人いませんか?」


その一言をきっかけに、わたしは婚活パーティーを開いた。

ブライダルプランナーでも、恋愛カウンセラーでもなかったけど、

ただ、誰かの“ときめき”の背中を押したかった。



その場にいたのは、再婚に迷う男性。

結婚のトラウマを抱えていた女性。

紹介の紹介で来て、あと一歩で結ばれなかった女性。



いろんな人がいた。

でも、共通していたのは、

「誰かを想いたい」という気持ちだった。

人は、恋をすることで生き返る。

ときめくことで、美しくなれる。

恋は、命のエネルギーだ。



亡き夫とは、恋ではなかったかもしれない。

でも確かに「親友」のような絆があった。

利害が一致していた、というと身も蓋もないけれど、

それもまた一つの“愛の形”だったと思う。



愛は、ひとつじゃない。



誰かと一緒にいて癒されたり、ライバル心が湧いたり、結婚してから恋に落ちることもあれば、愛しながらも結ばれないまま、見守り続ける愛もある。



そんな風に、わたしは"恋を語る"ようになっていた。



ただ、恋愛を熱く"語った"だけ。


それだけなのに、

その数日後、美容室や友人の紹介で、

「結婚が決まりました!」という報告が次々と舞い込んできた。



もしかしたらあのとき、

わたしの言葉の熱に、誰かの恋心が火を灯されたのかもしれない。



恋って、不思議だ。

ときめきって、尊い。



誰の心にも、そっとしまっておきたい、

宝物のような感情だと思う。

 
 
 

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